特集2021.12.03

ラジねえ。がアメリカンフットボールX1スーパーの強豪パナソニック インパルスの本拠地を訪問。フルタイムで働く選手たちの “文武両道 ” の覚悟とアメフトの魅力を聞いてきました!

2021年、ことし9月に開幕したアメリカンフットボールXリーグの最高位である「X1スーパー」の秋季リーグ。
このリーグ戦の試合に、ラジねえ。が登場します。
“スタジアムで健康になろう” 試合前に観客の皆さんとラジオ体操をします。
一緒に体を動かしてアメリカンフットボールとラジオ体操を相乗効果で盛り上げていきましょう!

今回取材させていただいたのは、X1スーパーに所属するチーム、パナソニック インパルス。
練習拠点のある大阪・門真市へ行ってきました。
※パナソニック インパルスは第7節終了時点(11/27)で7戦全勝1位!
次回は、12月12日(日)11時〜ヤンマースタジアム長居で、セミファイナルの試合が行われます!詳細はこちら↓
【チーム公式】パナソニック インパルス公式サイト
【チケット】Xリーグ セミファイナルチケット販売について

フィールドに出てくる選手たちとフラッグを掲げるチアリーダー(提供:パナソニック インパルス)

X1スーパーで活躍!「パナソニック インパルス」について

社会人アメリカンフットボールチームは会社員や自営業など多種多様な選手が集まるクラブチーム。
その中で、パナソニック インパルス はほとんどが同じ企業の社員で構成する実業団チームです。
“文武両道” を掲げ、選手もほかの社員と同じように社業に勤しみ、アメリカンフットボールにも注力しています。
仕事とスポーツ、二足のわらじを履いて頑張る選手たちにお話を伺いました。

パナソニック インパルス ポスター

キャプテンを務める小西俊樹 選手

まずは、キャプテンを務める小西俊樹(こにし・としき)選手。34歳のベテランです。

▼小西俊樹 プロフィール▼
大阪府出身 金光大阪高校〜大阪学院大学卒 2011年入社
身長184cm 体重130kg
ポジション:オフェンスライン
幼い頃の夢はプロ野球選手、中学時代に所属チームで日本一を経験している。
今シーズンからパナソニック インパルスの主将を務める。

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ラジねえ。:自己紹介をお願いします。

小西:オフェンスラインを担当している小西です。2011年に入社し、今年で11年目です。今シーズンから新米キャプテンとして頑張っているところです。

ラジねえ。:高校は野球部だったと聞きましたが、どういう経緯でアメリカンフットボールを始めたんですか?

小西:大学に入って心機一転、何か新しいことを始めてみたいなと思っていたところに勧誘されました。アメリカンフットボールを全く知りませんでしたが、見学に行って、実際に見て面白そうだなと。大学4年間頑張ってレギュラーなれたらいなというところから始めて、ハマってしまいました。

ラジねえ。:ハマってしまった理由はどこにあったんでしょう?

小西:アメリカンフットボールの試合を初めて見た時に、ヘルメットとヘルメットのぶつかる音に驚きました。また、格闘技でありながら、すごく戦術的で頭も使うスポーツなので、格闘技だけできてもダメ、頭がいいだけでもダメというところに面白さを感じましたね。

ラジねえ。:大学を卒業しても競技を続けようと思った理由は?

小西:大学時代にXリーグの試合をよく見に行っていました。自分より体の大きい選手や外国人選手がいっぱいいて、すごく魅力的に見えて…いつか自分もそういったところでやりたいなと思ったのがきっかけです。

ラジねえ。:数あるチームの中からパナソニック インパルスを選んだ理由は何ですか?

小西:文武両道を掲げるチーム理念に惹かれました。
しっかり仕事もして、アメリカンフットボールも日本一への執念を持って取り組む。パナソニック インパルスでは、自分たちがアメリカンフットボールを頑張ることで、同じ職場の方々もモチベーションを上げられるような取り組みができるなと思いました。

ラジねえ。:仕事とアメリカンフットボールの両立は大変そうですね…。
1日のスケジュールを教えてもらえますか?

小西:練習日は月曜・水曜・土曜の週3日と、試合があれば日曜も活動します。1日のスケジュールは一般の社員と変わらず、定時が朝8時45分から夕方5時15分まで。終業後、練習が6時40分頃から3時間ほど。そこから各々トレーニングをしたり体のケアをしたりで、会社を出るのが夜10時半以降くらい。睡眠時間も短いので、慣れるまでは大変でしたね。
食事に気を遣ったり疲労を早く回復させるためにサプリメントを取り入れたり、細かいところに気をつけてきました。仕事とアメリカンフットボールのメリハリを大事にしながら、10年以上続けている今はその生活が当たり前になっています。

パナソニックインパルス_小西主将

スーツ姿と試合中の小西 主将(提供:パナソニック インパルス)

ラジねえ。:今春の大会がコロナで中止になってしまった際、ご自身の気持ちはいかがでした?

小西:昨春も大会がなかったので、おおよそ想定内だったんですけど、自分を含めチーム全体で目的がなかなか見出せないという状況でした。練習以前に、消毒の徹底やクラブハウス、ウエイトルームの人数制限など、コロナ対策をいかにするかというところに気を遣いました。
僕の口からチームメイトたちには、「日本一」という目標を見失わないように意識して、公式戦はなくても春の取り組みが秋の結果に繋がるということを口すっぱく言い続けてきました。
会社のルール、大阪府のルールや国のルールに則って、みんなでしっかり感染対策に取り組んで、その結果が今でも活動を続けられているということですよね。

ラジねえ。:パナソニック インパルスが他のチームに負けないぞ!というところがあれば教えてください。

小西:やっぱりみんなフットボールが大好きってところ。また、土日しか集まれないチームが多い中、僕らは平日にも顔を合わせますし、中には同じ職場で朝から晩までずっと一緒にいるというメンバーもいます。一緒にいる時間が長いぶん、チームメイト同士の性格などを理解し合い、コミュニケーションがよく取れています。最近は若い選手がすごく多いので元気もいいです。明るく楽しく活動できているところがいいですね。

ラジねえ。:チームとして今後実現したいことを教えてください。

小西:目標はもちろん「日本一」。ただ、文武両道を掲げているパナソニック インパルスでは、監督やチームスタッフが「勝つことよりも大事なことがある」と口酸っぱく言っています。人として、社会人としてどういう行動をとるべきかを突き詰めた上で、日本一になりたい。アメリカンフットボールを通じて人としても成長できると思っているので、実現してみせたいです。

ラジねえ。:GrowSを見ている方へのメッセージをお願いします。

小西:アメリカンフットボールを見たことがないという人が多いと思います。コロナの影響で現地で見るのはなかなか難しいかもしれないですが、ネット配信などもあるので、まずは一度試合を見ていただきたいです。そうすれば、アメリカンフットボールの楽しさや魅力が伝わると思います。その中で、パナソニック インパルスを応援していただけたらなと思います。必ず日本一になりますので!

副キャプテンのイグエ ケリー 祥一 選手

続いてお話を聞いたのは、副キャプテンのイグエ ケリー 祥一(しょういち)選手です。

▼イグエ ケリー 祥一 プロフィール▼
東京都出身 広島三育学院高校〜日本体育大学卒 2017年入社
身長180cm 体重120kg ポジション:ディフェンスライン
ナイジェリア人の父をもつ。
大学2年時に野球からアメリカンフットボールに転身。
自身のYouTubeチャンネル「KELLY a.k.aメンディー兄貴」は登録者数4万人を超える。

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ラジねえ。:自己紹介をお願いします。

イグエ:パナソニック インパルスのイグエ ケリー 祥一です。2017年にインパルスに入部し今年で5年目、アメリカンフットボール歴は8年目です。

ラジねえ。:アメリカンフットボールを始めたきっかけは?

イグエ:大学入学当初は硬式野球部に入部していたのですが、部員約200人の中で自分はずっと3軍。周りの勧めもあって、大学2年の時にアメリカンフットボールに挑戦してみようと始めました。

ラジねえ。:野球からアメリカンフットボールに転向してよかったと思いますか?

イグエ:最初は周りの勧めで始めたので、好きじゃないけどとりあえず頑張っていたという感じでした。でも、誰であっても活躍できる競技であることに魅力を感じ、プレーするうちに好きになっていきました。アメリカンフットボーのおかげでパナソニック インパルスという素晴らしいチームにも巡り会えたので、転向してよかったと思っています。

ラジねえ。:パナソニック インパルスのどんなところが魅力ですか?

イグエ:仕事にもアメリカンフットボールにも100%の力を注ぎ込める環境なので、いいなと思います。企業スポーツのチームでは、仕事ではなく競技をメインにしているところもあります。私たちは一般の社員と同じように朝から夕方まで同じ時間働いているので、社会人としても成長できる機会を与えてもらっていると感じています。

ラジねえ。:普段の仕事内容を教えてください。

イグエ:私は照明事業の営業企画で、どうすれば照明器具が売れるか。という仕事をしています。

ラジねえ。:仕事とアメフトの両立はやはり大変ですか?

イグエ:最初は大変だと思いましたけど、周りの選手も同じ環境なので。仕事もちゃんとやりたいしアメリカンフットボールもちゃんとやりたいという気持ちがあるので、今自分がいる環境が当たり前であって、大変だとは感じなくなりましたね。

ラジねえ。:イグエ選手が思うパナソニック インパルスの魅力は何ですか?

イグエ:このチームが大切にしていることは、アメリカンフットボールの活動を通して一流の社会人となり、社会貢献をしていくということ。アメリカンフットボールは、ポジションがたくさんあって、それぞれが自分たちの役割を遂行することが勝ちに繋がるんですけど、仕事もそれに近しい部分がありますよね。仕事で学んだことがアメリカンフットボールにも生かせるし、反対にアメリカンフットボールで学んだことが仕事にも生かせる。それがこのチームのよさだと思っています。

ラジねえ。:コロナの影響を受けて大変だったかと思いますが、イグエ選手が工夫してきたことはありますか?

イグエ:常にチームがポジティブな雰囲気になれるような言動はとるようにしていますね。
春と違ってことしの秋はリーグ戦があるので、目標はやっぱり日本一。私が入部してから一度も日本一になっていないし、2015年からリーグ優勝を逃しているので、今年こそ優勝したい。家族やいつも応援していただいている職場の皆さんにいい報告がしたいなあと思っています。

プレー中のイグエ選手(提供:パナソニック インパルス)

ラジねえ。:GrowSを見ている方へのメッセージをお願いします。

イグエ:アメリカンフットボールはまだ日本ではマイナーな競技で、なかなかとっつきにくい部分はあるかもしれないですけど、現地で見れば魅力を絶対に感じていただけます。一度だまされたと思って、試合会場で見ていただいて、アメリカンフットボールのファンになってもらえればなと思います。ぜひこの秋のシーズン、注目してください!

選手の皆さんとラジオ体操!

練習前に選手の皆さんとラジオ体操をしました。
チアの皆さんも駆けつけてくださり、約100人の大所帯!
夕方の風が吹くフィールドで、元気なかけ声をいただいてのラジオ体操は気持ちがよかったです。

選手、スタッフ、チアリーダー含めチーム全員!約100人でラジオ体操!

★ラジオ体操動画はこちら↓
YouTube【ラジねえ。channel】 

取材後記

3ショット(左から小西俊樹 主将、ラジねえ。イグエ ケリー 祥一 副主将)

小西主将、イグエ副主将お二人共の言葉から、パナソニック インパルスというチームとして、選手個人としても、【文武両道】を大切にされていることが伝わる取材でした。「コロナ禍で選手がなかなか集まる機会がないので、ぜひ全員でラジオ体操をしたいです!」という小西主将の言葉で、選手、スタッフ、チアリーダーなど約100人を集めていただき、最高のロケーションで全員ラジオ体操をすることができました!さすが信頼されるキャプテン、人望の厚さを感じました。ユーモア溢れるイグエ選手は面白いポーズをたくさん披露してくれるなど、その他選手からもインパルスの楽しいチームの雰囲気、一体感あるチーム力が伝わってきました。今シーズン、ぜひ日本一目指して頑張って欲しいです!

2021年9月
場所 大阪府門真市 パナソニック社内グラウンド

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