特集2022.07.14

【密着】立命館大学×ラジねえ。 バリアフリーとまちづくり ラジオ体操で地域活性

GrowSでもお馴染み、ラジオ体操大好き姉さん「ラジねえ。」こと上羽悠雅さん。GrowSにてインタビュアーとしても活躍中の上羽さんは、ラジオ体操インストラクターとして、企業や自治体、スポーツ競技団体、お店とコラボし、各地でイベントや講習会、セミナーなどを実施。ラジオ体操の魅力を1人でも多くの方に伝えるべく、今日も元気に奮闘中!
「ラジねえ。ってどんな人?」、「普段はどんな活動をしているの?」GrowS読者の皆さんからのそんなギモンに応えるべく、この夏、ラジねえ。密着企画がスタートしました。
今回は、立命館大学産業社会学部「バリアフリー論(S)」の授業にゲストスピーカーとして、ラジオ体操を通じた地域活性について語るラジねえ。に密着。
予防的な視点からバリアフリーとまちづくりについて学ぶ「バリアフリー論(S)」を担当するのは野村実先生(大谷大学社会学部講師/立命館大学産業社会学部授業担当講師) 。
ラジオ体操を通じた「健康づくり」と「地域活性」に取り組むラジねえ。が、受講生の皆さんに伝えたい「熱いキモチ」に密着しました。

どうして今、ラジオ体操を?

コロナ禍による自粛生活中の人々の運動機会の減少や、コミュニケーションの機会が減少したことなどをきっかけに、ラジオ体操の普及に取り組むようになった上羽さん。老若男女問わず、「いつでも、だれでも、どこでも」できるというラジオ体操ならではの気軽さや、ラジオ体操を継続することがコミュニティ形成や地域活性に繋がるという視点を大切に、ラジオ体操の普及に力を注いできました。

ラジオ体操、どこまで浸透してる?

誰もが1度は経験するラジオ体操が、学生の皆さんの日常生活にどこまで浸透しているのか、①「(ラジオ体操を)知っている、やったことがあるか」、②「ラジオ体操の動きや意味を教わったことがあるか」、③「ラジオ体操を今でも定期的におこなっているか」、④「身の回りや地域でラジオ体操をおこなっている団体があるか」という4つの項目に分けて、授業中にアンケートを実施。①ラジオ体操を経験したことのある人が9割以上いたのに対し、②ラジオ体操の動きや意味を詳しく知っている人や③ラジオ体操を定期的におこなっている人、④身の回りや地域でラジオ体操をおこなっている団体があるかどうかを知っている人は、いずれも3割以下という結果が…。
アンケートの結果も踏まえ、ラジオ体操の効果やラジねえ。がおこなっている活動を学生の皆さんに紹介。ラジオ体操そのものの特徴や効果だけでなく、ウォーキングの前後にラジオ体操を取り入れるメリット(ケガ予防、代謝アップや脂肪燃焼効果の増進など)をレクチャーするなど、より身近な存在としてラジオ体操に親しんでもらうきっかけも提案。
また、新たなラジオ体操として、ラジねえ。独自の「リラックスラジオ体操」や「スタイリッシュラジオ体操」もあわせて紹介。

ラジねえ。×野村実先生「クロストーク」

講義中盤、ラジねえ。からの熱いレクチャーを受けた学生の皆さんからの質問に、ラジねえ。と野村実先生が答えるクロストークを実施。なかでも、特に印象的だった「障がいのある人や心身に特別なニーズがある人々がラジオ体操を楽しむためのアイデアはありますか」という質問。それに対し、「障がいや心身の特別なニーズの有無に関わらず、ラジオ体操の音楽に合わせて身体を動かす〝リズム運動〟が脳のトレーニング、脳の活性になり、みんなで1つのことをする〝一体感〟が心の健康につながるんです。そういった〝心の持ち方〟を大切にしてほしい(ラジねえ。)」、「障がいや心身の特別なニーズをもつ人々がどのようにラジオ体操を取り入れることが最も効果的なのかというエビデンスを得るには、さまざまな研究機関や研究者の知見が必要になる。そのなかで、同じ問題意識をもつ企業や自治体、スポーツチームとのコラボレーションを通じて、効果的だと考える取り組みをケースバイケースで試し、定着させていくという姿勢が大切なのでは(野村実先生)」と話したお二人。お二人がもつ「バリアフリーとまちづくり」に関する共通の意識に対し、異なった角度から光を当てた時間となったクロストークに、学生の皆さんも興味津々の様子でした。

▲ラジねえ。(写真左)と野村実先生(写真右)

学生の皆さんと一緒にラジオ体操!

講義終盤、受講する学生の皆さん全員とラジねえ。がラジオ体操を実施。学生の皆さんからは「ラジオ体操のイメージ大きく変わりました!」、「久しぶりにラジオ体操をおこなえて、とても楽しかった。就活に向けて不安も多い中、夢に向かって怖がらずに進んでいこうと思えた」、「昔は苦だと思わなかった動きがキツく感じたり、肩や関節がバキバキなったり…。日頃の運動不足を再認識したので、ラジオ体操をはじめてみようかと思う」、「他の運動は道具や時間を整えることがネックでハードルが高かったが、ラジオ体操ならすぐ気軽に取り組めそうだ」との嬉しい声がたくさん届きました。

「ラジねえ。の誠実な人柄が学生たちの心をつかんだ(野村実先生)」

ラジねえ。をゲストスピーカーとして招いた野村実先生は、「ラジねえ。をゲストスピーカーとして招いたことは、(学生たちから)想像以上に反響があったと感じています。ラジオ体操の魅力を伝える姿勢、クロストークでの学生たちに対する姿勢に、ラジねえ。の誠実な人柄や的確な視点が滲み出ていたことが、受講生たちの心をつかんだのではないかと思います」と語ります。

「自分のなかにある小さな〝好き〟を大切に(ラジねえ。)」

講義の最後、ラジねえ。は、これから銘々の進路にはばたく学生の皆さんに向けて、「これからやりたいことや夢、目標がある皆さんは、とにかくそれをイメージする習慣をつけることを徹底してください。イメージは具現化します。なりたい自分をイメージして、言葉に出す。そして行動に移す。そうすれば、必ず目的を達成できます。今、やりたいことがなく迷っているという皆さん、全然大丈夫!そういった自分を否定せず、まずは受け入れる。そして、学び続けることをやめないでください。「学ぶ、人に会う、旅をする」これを大切にしてください。日常に溢れている、自分でも気づかなかった小さな〝好き〟という感覚に気づくヒントが見えてくると思います」と、人生に対する熱いキモチを伝えました。ラジねえ。のまっすぐな人柄や、学生の皆さんに対するあたたかい心を垣間見た、今回の密着企画。ラジねえ。の熱いキモチが、就活や将来に思いを馳せる学生の皆さんのこれからを照らす、希望の光となりますように。

http://www.ritsumei.ac.jp/ss/
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