特集2023.01.06
『内に秘めた頂への情熱』にみんなを巻き込み、笑ってバスケ! ファンと一緒にプライベートブランド「_spire(アンダースパイア)」を共創するBリーガー 鈴木達也さん【#わらバスvol.6】
FIBAバスケワールドカップの開催時期に合わせて全国のバスケキッズにコンディショニングを普及する「#わらバス−みんな一緒に、笑ってバスケ!プロジェクト−」。
今回は、現役プロバスケットボールプレイヤーであり2022年5月にプライベートブランド「_spire(アンダースパイア)」をリリースされた鈴木達也さんにお話を伺いました。
ファンを巻き込んだデュアルキャリアに挑戦するプロアスリートの想いから、「誰もが【強く・長く・楽しく】バスケを続けられる未来の実現」のヒントを紐解きます。
目次
「#わらバス」キーパーソン:鈴木達也さん
―今日はどうぞよろしくお願いします。
鈴木「こちらこそ、よろしくお願いします」
―関西屈指の夜景スポット「あべのハルカス展望台(ハルカス300)」にお越しいただきました。
鈴木「はじめて来ました! 大阪に来てから、まだ全然、出かけられていないので」
―「#わらバス -みんな一緒に、笑ってバスケ!プロジェクト」のリリース前から応援メッセージをお寄せいただいたり、お忙しい中でこのようにお時間をご調整いただき、本当にありがとうございます。今日はこれまでの感謝も込めて、プライベートブランド「_spire」のご発展を応援する取材とさせてください。
鈴木「はい、ありがとうございます!」
【強く】 ファンの方が喜んでいる姿から、僕もまた、エネルギーをもらえる
―なぜ「_spire」を始めようと思われたのでしょうか。
鈴木「一番は、ファンの方々が喜んでいる姿を見たいからですね」
―ファンのため。
鈴木「同時に、僕のためでもあります」
―というと。
鈴木「自分のことを応援してくれている人たちが喜ぶ姿を見ると、僕もまた、エネルギーをもらえるんですよね」
―ファンの方も嬉しいでしょうね!
鈴木「立ち上げの時から大切にしていることに、『ファンとのコミュニケーション』があります」
―アパレルの販売にとどまらない?
鈴木「そうですね、固執しないで、ファンの方の意見だとか、要望にも応えられたらなと思っています」
【長く】 自分の身体のことは、自分が一番分かっている
―プレーやコンディショニングについてお聞かせください。スポーツ医療者の視点ではしなやかな筋肉や指先まで綺麗なフォームが本当に素敵なのですが、柔軟性は意識されていますか?
鈴木「身体をやわらかくすることって特に考えてないんですけど、『自分の身体をうまく使うこと』にはフォーカスしています」
―それは、スキルを習得するために、という発想ですか?
鈴木「それもあるし、『ここにトラブルがあって痛いな、怪我をしているな』と感じたら、他のところもおかしいんじゃないかと考えて、改善していますね」
―まさに「#わらバス」プロジェクトで、地域のバスケプレイヤーに伝えたいことです!
鈴木「(この場所を)痛める原因が、他(の部位)にもあるかもしれない、ということですよね」
―はい。この考え方が、怪我をしたことのない子どもたちには伝わりにくいんです。
鈴木「これは、キャリアを積むと分かっていくことかな…僕の場合はもうベテランになるので、自分の身体のことは、自分が一番分かっていますね」
―日本全国のバスケキッズにメッセージをお願いします!
鈴木「コート上で最高のプレーをするために、セルフケアを怠らず練習に励んでください!」
【楽しく】 ブランド名の内に秘めた『筋肉』!?
―2022年5月の初回リリースはオフシーズンだったので、「もしかして転職?」とドキドキしました。
鈴木「(笑)。もちろん、バスケットが第一です!」
―シーズン前にデュアルキャリアを発表された意図は?
鈴木「着ていただく方たちのことを考えて、ですね。予約販売だったので、逆算してあの時期になりました」
―そうか、半袖Tシャツだから、夏前のリリース。
鈴木「あとは、シーズンインしてからだと、バスケットに差し障るかもしれないし」
―自他共に『筋肉』推しですが、今後「_spire」にも登場しますか?
鈴木「実は、ブランド名に入っているんですよ」
―えっ!?
鈴木「(アンダー)スパイアーって、『スピール』に語感が似てるじゃないですか」
―スピール…?
鈴木「spier、オランダ語で『筋肉』です!」
―えーっ! 内に秘めた『筋肉』(笑)。
鈴木「(ブランド名の)候補のひとつとしても挙がってました(笑)」
―わー、このお話、ファンの方は大喜びでしょうね!
鈴木「誕生秘話です(笑)」
―『筋肉』でいうと、第1弾は袖ありの服ですよね。
鈴木「はい」
―自慢の上腕二頭筋が、内に秘められてしまっています。
鈴木「いや、僕のファンの方々が、みんながみんな筋肉を出せるか、っていう…(笑)」
―あっそうか、袖は、ファンへのお気遣いだったんですね。
鈴木「みんなが気持ちよく着れるように、ということです」
―袖なしの服も楽しみにしています!
鈴木「はい(笑)」
【続ける】 更なる『ファンとのコミュニケーション』を展開
―ファンへの優しさが詰まった第1弾を経て、第2弾への展開について教えてください。
鈴木「『ファンとのコミュニケーション』を、具体的に打ち出していこうと思っています」
―コミュニケーション。
鈴木「例えば、僕とファンの方が顔を合わせる機会を、アパレルの特典とするとか…」
―それは絶対に嬉しい!!
鈴木「僕は、この『_spire』は、どこかでストップするんじゃなく、長く続けていくものだと考えているんです」
―ライフワークの位置付けなのですね。
鈴木「そうですね、少し時間もかけながら、これからどんどん『チーム_spire』が成長していけるといいなと思います」
―ますます展開が楽しみです!
鈴木「昔からこういうのをやりたいなと思っていて、今回思い切ってスタートしたので、継続的に取り組んでいくつもりです」
【未来】 「内に秘めた頂への情熱」でファンと一緒に目指す場所
―昔から、というのは、これまでのバスケットキャリアの中で、ということですか?
鈴木「はい。他の選手が色々とやり始めたのを見て、『そういう選手ってすごいな』と刺激を受けて」
―憧れを起点にされているのですね。
鈴木「自分も、できることから挑戦していきたいな、と」
―挑戦。
鈴木「人生一度きりなんで、自分がやりたいことをやっていくのが大事だな、と思っています」
―アスリートであるご自身のやりたいことが『ファンとのコミュニケーション』というのは、お互いに幸せなことですね。
鈴木「ただ、本業であるバスケットボールに支障が出てしまう、という見え方もあって、色々な意見も少なからずあります」
―そんなことが…。
鈴木「でも、何かに挑戦する時って、何かと戦わなくちゃいけない」
―覚悟が決まっておられるのですね。
鈴木「『内に秘めた頂への情熱』は、僕のキーワードを詰め込んだ言葉なんです」
―キーワード。
鈴木「昔から心の中に持っていた、ふもとから湧き上がる、下から上がってくる情熱。このイメージをもとに、響きの良さなどを制作メンバーで話し合って『_spire』と名付けました」
―最後に、メッセージをどうぞ!
「『_spire』は、これまで支えてくださったファンの皆様、各地域で出会った方々とバスケットボールを通じてもっとつながっていきたい、もっとコミュニケーションを取っていきたいという想いを持って立ち上げました。応援してくださっている方々をどんどん巻き込んで、僕はコート上で最高のプレーをお見せします。これからもよろしくお願いします!」
「#わらバス」ヒント: ポジティブな笑顔でみんなを巻き込む
「誰もが【強く・長く・楽しく】バスケを続けられる未来の実現」―鈴木達也さんのお話から、ポジティブな笑顔でみんなを巻き込むことがヒントになりそうです。「みんな一緒に、笑ってバスケ!」をキャッチフレーズに、実現を目指して前進していきましょう!(企画・取材・文/山岡彩加、写真/高夏カズヤ)
▶【鈴木選手から全国のバスケキッズへ】応援メッセージ全文はこちらから(『Sport in Life(スポーツ庁)』掲載)
https://sportinlife.go.jp/news/20230120/5749/
▶鈴木達也選手プライベートブランド「_spire(アンダースパイア)」
HP https://spire.theshop.jp
Instagram https://www.instagram.com/_spire_designer/
▶鈴木達也選手SNS
Twitter https://twitter.com/tatsubon1taaboo
Instagram https://www.instagram.com/tatsuya_suzuki15/
▶「おおきにアリーナ舞洲」から撮影場所「あべのハルカス展望台(ハルカス300)」へのアクセスはこちら
https://posimedsports2020.localinfo.jp/posts/40451161
▶撮影協力:フリーカメラマン 高夏カズヤ
HP https://devalive7968.wixsite.com/takanatsu
Instagram https://www.instagram.com/kazuya_takanatsu/
▶「#わらバス−みんな一緒に、笑ってバスケ!プロジェクト−」についてはこちら
https://grows-rtv.jp/project/4594
▶山岡彩加さんについてはこちら【GrowS掲載】
https://grows-rtv.jp/contents/article/2876
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